スピッツについて・・・BEST版発売記念? | ネオ・ビジョンかわら板

スピッツについて・・・BEST版発売記念?


スピッツ


スピッツ2

①CYCLE HIT 1997-2005
1.夢じゃない
2.運命の人
3.冷たい頬
4.楓
5.流れ星
6.ホタル
7.メモリーズ
8.遥か
9.夢追い虫
10.さわって・変わって
11.ハネモノ
12.水色の街
13.スターゲイザー
14.正夢
15.春の歌

②CYCLE HIT 1991-1997

1.ヒバリのこころ
2.夏の魔物
3.魔女旅に出る
4.惑星のかけら
5.日なたの窓に憧れて
6.裸のままで
7.君が思い出になる前に
8.空も飛べるはず
9.青い車
10.スパイダー
11.ロビンソン
12.涙がキラリ☆
13.チェリー
14.渚
15.スカーレット


という2枚のベストアルバムが発売されましたね。

自分は、ほとんどアルバム持っているんで、買う予定はないですが、かなりの大ヒットのようで、

やはり潜在的なスピッツファンは多いようですね。


自分の友人には、かなり癖ありの音楽ファンが多いんですが、その中でスピッツが嫌い、または音楽性に関して文句をいう人は、いません。生理的にダメ、とか言う人も聞きません。

また、特にマニアでもない一般的な音楽ファン(偉そうな言い方でスミマセン)でも、積極的に嫌い、という人はあまりいないんではないか、と勝手に推測しています。


みな、なぜかスピッツが好き・・・


不思議です。

こういうミュージシャンって、実は稀有なんじゃないか、と今改めて感じています。

マニアも、そうでない人も、その「音」に、抗うことをさせず、さらり、と受け入れさせる音楽・・・

ある意味、これは国民的ミュージシャン、といえるのかも、とさえ感じています。


アマゾンのユーザーレビューなんかをちらちら見ても、このアルバムを聞いて、15年の歳月のいろんな思い出がよぎってたまらない・・・そんな感想を多々みかけました。


スピッツを聞くと、無条件に、「せつなくなる」、「うれしくなる」、「泣けてくる」、「気持ちいい」・・・そんな感覚的なコメントも多い気がします。



かくいう、自分も、そう。



たとえば、ゆずやらザードやら、そういう耳ざわりがいい?けど、何も心に残らない音楽を、自分は

「毒にも薬にもならない」と評して、ハナから無視してしまうわけですが、もしかしたらスピッツも、下手すればそう評する人もいるのかもしれません。でも、あきらかに、それらの音楽と、スピッツは違うのです。


確かに、スピッツの音楽は、自分にとっては、極端に強い「中毒性」のあるものではないです。

もう、めちゃくちゃ大好き!と声を大にして叫びたくなるミュージシャンでもありません。


音色がやわらかく、耳馴染みのよい優れたメロディー。

難解な言葉や下手な英語は、ほとんど使わなす、あくまで普通の言葉を使って構築される歌詞世界。


それは、部分的に聞くと、断片的で、少々シュールな歌詞なんだけど、最終的に、違和感や齟齬感を生じさせることのないままに、あるひとつのイメージや情景に帰結させているといころが、スピッツの歌詞世界のすごいとこ。簡単なように、さらりと聞かせているけど、実はすごく難しい作業をしている気がします。


たとえば、自分はドライブなんかのときによく聴くのがスピッツ。歌詞が入り込みすぎて重たくなったりせずに、かといって軽すぎず、さりげなくその世界観と、戯れることができる音楽。

いい意味でも悪い意味でも、一見、イージーリスニングできる音楽・・・


そんな聞き方が多い自分がいるのも事実なんですが。


ただ!

いつの間にか、スピッツの音楽は、自分の心のどこかに、入り込んでいる!んですよ。


落ち込んだり、うれしいことがあったり、悲しいことが起きたり、そんな心が動いた瞬間、その折々に・・・スピッツの音楽は、どこからともなくココロの中に、響いてくるんですよ。不思議なことに。


そう。いつの間にか、知らないうちに、スピッツの音楽は、心の奥底に、


「沈み込んでいる」。

または

「降り積もっている」



自分の中で、それはこんな感じ。


なぜだか眠れない、そんな夜。いつの間にかうたた寝し、寝不足で目覚めた朝。眠い目をこすりながら、窓をあける。外は、いつのまにか、真っ白の雪景色。不安な夜の間も、軽やかに、音もなく舞い、いつのまにか降り積もっていた、白い雪。それだけの出来事で、憂鬱だったココロが、少しだけ軽くなる・・・こともあるわけで・・・


つまり、スピッツの音楽は、自分にとって、そんな音楽なんですね。



以上。



しかし・・・実は、これ、すごく、苦労して書いていたんだけど、やっぱtり馬鹿みたいな「感想」になってしまいました。


ふぅ。やっぱり、うまくいえんわ、スピッツは。




というわけで、最後に、いまだになにかあるたび、思わずくちずさむ歌の歌詞を。

スピッツ初体験の曲です。

どうしようもなく、好きな曲です。





新しい季節は なぜかせつない日々で
河原の道を 自転車で
走る君を 追いかけた


想い出のレコードと
大げさなエピソードを
疲れた肩に ぶらさげて
しかめつら まぶしそうに


同じセリフ 同じ時
思わず口にするような
ありふれた魔法で つくりあげたよ


誰も触れない 二人だけの国
君の手を離さぬように


大きな力で 空に浮かべたら
ルララ 宇宙の風に乗る



 片隅に捨てられた 呼吸をやめない猫も
どこか似ている 抱き上げて
無理やり 頬よせる


いつもの 交差点で 見上げた丸い窓は
うす汚れてる
ぎりぎりの 三日月も僕を見てた


待ち伏せた 夢のほとり 驚いた君の瞳
そして僕ら今ここで 生まれ変わるよ


誰も触れない 二人だけの国
終わらない歌 ばらまいて


大きな力で 空に浮かべたら
ルララ 宇宙の風に乗る


大きな力で 空に浮かべたら
ルララ 宇宙の風に乗る

ルララ 宇宙の風に乗る


※「ロビンソン」より