ネオ・ビジョンかわら板 -4ページ目

20年を振り返ってみたりする・・



下記イベントがようやく終了し、久しぶりにのんびりとした日々をすごしております(仕事は忙しいけど。帰宅してからは、なーんもしてません)。


イベント当日。手作りイベントならではの、多々あったトラブルも乗り越え、イベントも無事スタートし、続々と懐かしい旧友が集まってくる。


中には卒業以来の、15年ぶりくらいに会えた面子もいる。ほんと外見も変わりないなぁ、という人もいれば、すっかり髪が・・・・という面子もいる。


でも話してみれば、思った以上に、連中はあの当時のまんま。青臭い時代をともに過ごした、あのころのおばかな空気がすぐによみがえってくる。


こんな気分、ほんとうに久しぶり。


しばらくご無沙汰だった連中が大半だったけど・・・やっぱり、この連中と過ごした時間はほんとに貴重だったなぁ、と、しばし、しみじみ・・・


またこの日は、わざわざ長野から来てくれたサークルとはまったく無関係な友人や、最近共にイベントやったダンサー 夫妻も忙しい練習の合間に来てくれた。そしてここ最近、自分の心を大きく動かしてくれた旧友の漫画家 も、参加してくれた。ほんとうにうれしい。


この場に来てくれるはずだった憧れの先輩 がいないのは悲しい事実だけど・・その先輩に向けて、先輩たちのバンドが、その気持ちも代弁し、懐かしいあの歌をささげてくれた。また同じく、この場に来れない後輩(事故で亡くなった後輩。自分はあまり深く交流できなかった方です)の作品も、後輩たちの手により、追悼上映された。


今ここにいる人、いない人。それでもすべてつながっている。そんな気分。


たかが80年の人生。何億人といる人間の中で、なんで彼らと出会ったのか・・・それは、ある種の奇跡的な確立の上で成り立ったもの、なんですね。そう思うことって、なかなかないけど、そういう出会いの大切さ、を久しぶりに感じた1日。


やはり、その偶然に満ちた出会いに、しっかりと感謝しておきたい。そういう気分です。


こういう感じの日記、あまりブログに書くのは好きではなかったけど。ミクシーでは自分は書けないシステムになっているので、

あえて書いておきます。



阿呆な自分ですが、これからもよろしく。







イベント告示す!「VISION FACTORY20周年記念イベント」

ビジョン

またもやお久しぶりの更新です。
もはや月刊ブログと化しています・・・

そして今回も宣伝だったりします。
えー、上記「VISION FACTORY」とは、自分の母校横浜市立大学の映像サークルの名前でして、
いちおうこのサークルは私が発起人となって大学2年の時に立ち上げたサークルです。
そのサークルが20周年を迎えることとなり、それを記念したイベントをやろうと後輩が主催となってくれ、イベントを決行することとなりました。

あれから20年かぁ、早いなぁ、という感慨と共に、成長してねぇなぁ、自分・・
そんな、この20年を振り返りたいような、そうしたくないような複雑な感情もありますが、
まぁ、自分が青春時代にいろんな思いと共に始めたサークルなんで、やっぱり20年継続したというのは、やっぱりうれしいですね!

サークル発足当時は、ようやく肩乗せ式のビデオカメラが一般に普及しだした頃で、まだ8ミリカメラが全盛の頃。もともと映画も好きだったけど、ロックマニアだった自分は、映画青年っぽいノリの映画研究会には若干の違和感もあり、せっかく新しいメディアが登場したんだから、それを使って8ミリでは出来ないポップな映像表現をしたいなぁ、と思い始めたサークルでした。

手本になる先輩もないままはじめた映像サークルで、編集もみんなであーだこーだいいながら適当に工夫しながらの作業でしたね。今のノンリニア編集なんて夢のまた夢、ビデオデッキ2台ならべて、手動でタイミング合わせてカットつなぎしていたりと、ものすごいアナログな作業をやっていました。たとえば映像のピンコードを2本つなぎあわせるとOLぽい画像になるぞ、とかね。

で、それらの当時の作品を今見直すと、ほんと映像ぐちゃぐちゃで笑える作品ばかり。しかしながら、無意味かつ無駄遣いながらも、あのころの映像への初期衝動的なエネルギーだけは、今の自分にはないものでしたね。

ちなみに発足当初の部員勧誘で使ったフレーズ、サークルのキャッチフレーズは・・「盲目者の目」

かなり乱暴な物言いで、障害を持った方には失礼な表現をしたかもしれないと反省することも多々ありますが、「盲目の人は、たとえば、水や土、火、海といったものを、どういう色彩で、思い描いているのだろう・・」「もしかしたら、そういう人たちの思い浮かべる映像こそ、本当の水であり、木であり、海ではないのだろうか」

続けてスティービーワンダーの音楽の叙情性なんぞに触れ、

「そういう盲目者のミュージシャンが音楽を通して描く風景、そうしたものを映像化できれば・・そのために盲目者の目を持ちたい・・・」

そんな青臭く、偉そうなことを語っていた自分ですが、いまだにそういう映像はまったく作れてません・・だめすね。

しかしながら、いまだにしょぼしょぼと映像制作を続けてる自分を、ちょっとは褒めてあげてもいいかな、というのが今回のイベントです。曲がりなりにも、あの時、自分が何も始めなければ、今この友人・後輩とのつながりもないし、20年分の感慨も、この瞬間にはなかったわけですから。


で、今回は「gri-gri 」という後輩女子のバンドと、音と映像のコラボ作品を発表します。
文字通りのコラボになるよう、ここ最近毎日徹夜作業で編集しております。

関係者以外の方は入場無料なので、お近くの方は是非ご覧くださいねー。
きっとおもろいもんは見せれると思いますよー・・多分。
ちなみに自分のコラボ作品はフライヤーの内容と違いますが、6時頃になります。

ヒマワリをキービジュアルにした映像をお披露目いたします。

himawari


下記フライヤーより


横浜市立大学の映像制作サークル「Vision Factory(ビジョンファクトリー)」は2006年、誕生から20年を迎えました。元部員たちの多くは卒業後もプロ・アマ問わず映像や音楽、演劇と関わり続けています。20年をきっかけに世代を越えて元部員・現部員が集まり、なにかできないか―その思いから始まったのが今回のイベントです。

イベント「ビジョンファクトリー20周年」
【開催日・会場】
2006.11.25 [sat] BankART 1929 Yokohama 1F/1929ホール 
http://www.h7.dion.ne.jp/~bankart/
入場無料 会場内にてドリンク・アルコール類を販売しております。

【タイムテーブル(予定)】
◆ 16:00~ カフェタイム
スクリーンを利用して映像作品の上映、VJパフォーマンスを行います。また、会場内には視聴コーナーを設置。過去20年間にサークルが制作した貴重な映像作品群の一部を、ライブラリーとして自由にご覧いただけます。また「コンテンツ制作の未来」をテーマに対談も予定しています。

〈上映作品〉 「MIZUTI」 岡崎文生(1999)/ 「祭日」 細見葉介(2006) 他

◆ 19:00~21:00 パーティータイム
サークルの卒業生たちによるパフォーマンスの発表を行います。映像と音楽のコラボレーションをお楽しみ下さい。

〈出演〉(順不同) gri-gri & NEO VISION / クルーエルサーカス / ロマンチック兄弟 / マイセ族ンフ! /
GOOMOAN with capacity / ビジョン水泳部 他 〈特別出演〉 bito / ジンカーズ
出演者の紹介はこちら→
http://vf20artist.blogspot.com/
                                                             


本日フジテレビ放送「日本の偉人・小泉純一郎物語」(本題)・・・あほか・・・

見てしまいましたね・・・

日テレの方は、見逃してしまいましたが・・・


もう深くコメントするのもアホらしい内容・・・


見た目どおりのやくざさんの何の自己批判もない、礼賛のお言葉をベースに作られた体制翼賛番組・・・


少なくとももう少し小泉政権の功罪、の「罪」の部分を語る内容なら、まだ許せるが、見事にゼロ・・・


多くのメディアで、少なくともお題目ともなっている「政治的中立性」をここまで無視しちまった番組を

作るのって、許されるわけ?管轄の総務省は、何も言わないわけ?



小泉支持だった方も、そうでない方も、ここまで偏向した内容の番組を批判する気がないのであれば・・・

この国は、おかしくなっている・・・



ということです。


久しぶりに、こんな不快になる番組見ました。



この国は、いつから将軍さまの国に成り下がったのか・・・


追伸:

その後ブログを中心に、この番組について記したブログを訪問。

好印象な内容6割、否定的な内容3割・アニメオタクの他愛もない話1割、くらいでしょうか・・・

概ね小泉政権支持層と重なります。


中には「明治維新」の頃と、小泉改革をだぶらせる、人も見受けられました。

番組の意図通りの、無邪気なまでのだまされ方に泣けてきますね・・・





「必要」gaouミュージックビデオ


2001年制作。


横浜を拠点に活動するミュージシャンBITOのバンド(現在は解散)のミュージックビデオです。


自分の母校の講堂を借り、学生・関係者家族を集めて制作した作品です。


このBITOとは学生時代の後輩で、その歌声・詩作能力に並々ならぬ才能を感じ、ずいぶんライブにも足を運んだミュージシャンです。


バンド解散以来、しばらくご無沙汰だったんですが、先日ソロライブを久しぶりに見て、改めてその才能に感動。現在、彼の楽曲でビデオまた作らせて欲しいと、口説いているところなんですが・・・


その彼の楽曲で感動したフレーズ・・・


「希望も 宇宙も 嗚呼 魂さえもが 言葉の遊びに成り果てた」


「絵のように 止まったまま笑うだろうか 歌のように 悲しみはうずまくんだろうか」



この詩の世界観を、うまく作品に定着できればな、と考えています。


いいミュージシャンなので、気に入った方は是非、ライブに足をお運びくださいな!


ビトHP

「ミヅチ」過去のパフォーマンス作品です(18禁)


動画UP第2弾です


97年発表作品です。

カメラ4台プロジェクター4台。下北沢タウンホールでやりました。

全裸ですが、別に必然です。



※記事UP後、ダンサー大橋氏のブログで、作品の簡単な解説が掲載されました。

こちらもあわせてご覧下さいな。


大橋氏HP



ゲルニカ・・・ピカソと中村一義

ゲルニカ

久しぶりの更新です。

最近は、時間の余裕も出来たこともあり、もろもろ自身の映像作品を作ろうと、がんばっております。


ブログを書いていく作業も、誰が読むともわからないなりに、小さいながらも自分の表現活動のひとつ、と考えて

続けていくつもりなんですが・・・なかなかうまくかけない日々でした。


そんななか、久しぶりに書こうと思ったのは、やはりあの911から5年経た今。その自分の心境を何らかの形で書いておきたいな、と思ったからで。


そのきっかけとなったのが、「ゲルニカ」。もちろんかの有名なピカソの絵のことですが、直接的には、そのゲルニカをテーマに、した中村一義の隠れた名曲「ゲルニカ」。その歌に改めて感動したので、ここに雑記しておきます。


ERA

中村一義 アルバム「ERA]


収録曲「ゲルニカ」


真っ白と黒のゲルニカに、たくさん色を塗れたら 目の前に

真っ白と黒のゲルニカに、たくさん色を見たいから


あの人は今 捨てられた犬を焼いている

誰であれ独裁者になれる その片隅で


真っ白と黒のゲルニカに、たくさん色を塗れたら 目の前に

真っ白と黒のゲルニカに、たくさん色を見たいから


新世紀だろうが 何も変わりやしない 

見てみなよ 独裁者が叫ぶ 

革命はエゴさ


真っ白と黒のゲルニカに、たくさん色を塗れたら 目の前に

真っ白と黒のゲルニカに、たくさん色を見たいから


目をそらさずに見て欲しい 本当にあることから 目をそらさずに

何枚ゲルニカのレプリカを、描いては焼いたのさ?


死んだふり?


死んだふり?


死んだふり?


なら死ねよ・・・




そんな歌です。以前から大好きな歌だったんですが・・・911後の世界について、漠然と思いをめぐらせていたら・・・

すごくリアルに響いてきました。


ピカソのゲルニカが描かれた背景は・・・1937年、フランコの要請に応じたヒトラーの空軍が、突然スペインの小さな村ゲルニカを爆撃した。そしてわずか3時間の間に二千人もの村人が殺害されてしまった。この村の全人口は、当時七千人だったから、村の三分の一に近い人々が殺された・・・そのことに対する怒りと悲しみ、また当時芸術家が弾圧されていたことへの抵抗の意志、そうした思いをピカソが、キャンバスに託した作品、です。


以下ピカソの談話から


スペインの戦争は、人民と自由に対する反動の戦争だ。

私の全芸術的生涯は、ただ芸術の死と反動に対する闘いのみであった。

私が制作中の『ゲルニカ』と呼ぶことになる作品と最近の私の全作 品において、スペインを恐怖と死の海に沈み込ませた軍事力に対する私の恐怖感をはっきりと表現している…。

(こんな時代に)他人に無関心でいられようか。

こんなにも豊かなものをもたらしてくれる人生に無頓着でいることなどできるのだろうか。

そんな筈がない。絵画は家を飾るためにあるのではない。

それは敵に対する戦争の防御と攻撃の手段でもある….

いつか平和になったらこの作品をスペインに飾るようにしたい


ゲルニカをそう位置づけたピカソ。

「自分の芸術は部屋を飾るために描いたのではない」

なんて力強い言葉=芸術なんでしょうね。



対して、その思いを、現代的で洗練された、あくまでポップソングという形で提示した中村の「ゲルニカ」。


「何枚ゲルニカのレプリカを、描いては焼いたのさ?」



度重ねられる戦争という愚行。その度に、何枚も描かざるを得ないはずの、本物の「ゲルニカ」の絵。



友人PKUMMYYさんのブログの記事を、やはりここで紹介しておきます。


イスラエルとヒズボラの、その背後にあるアメリカならびに大国のエゴ、その「目をそらさずに見て欲しい」現実

http://ameblo.jp/pkkumyy/entry-10014899412.html

http://ameblo.jp/pkkumyy/entry-10014920674.html

http://ameblo.jp/pkkumyy/entry-10014891825.html

※記事にリンクされていたパレスチナの犠牲になった子供たちの写真。現在は見れなくなっています。つらすぎる画像だったんですが・・・




911からイラク戦争への流れ。その後へ続く、イスラエルとヒズボラ。堰を切ったように、憎しみの連鎖が溢れ出していく、その構造。


誰が本当の独裁者なのか。

それは誰でもない、ここそこにいる「片隅の」人々。


かの戦地へ、志半ばにして人質になった若者へ、それは「自己責任で」、と分かりやすい独裁者が語り、かの地へ行った若者たちへ、皆が叫ぶ。それはあんたらの「エゴさ」と。


「美しい国」を目指し、ほどよく統制され、「エゴ」なしに「美しく」戦う人々の国・ニッポンを目指す、独裁者の後継者たち。


そしてこうした平和な場所で、他国の悲惨な現実を前にし・・・「平和への祈り」を、「レプリカのゲルニカ」、に託して、とりあえず掲げては見る・・・が、その抵抗の意志を託したレプリカは、やっぱり、いとも簡単に、「誰か」に「焼かれ」てしまう・・・


その後はただただ・・誰かホンモノを待ちわびながら・・「死んだふり」、死んだふり・・・




すべて自分のことですね。これは。


そういう自分に対し・・・


「なら死ねよ」





そうですね・・・その通りです。死んだふりしてるくらいなら、死ねよ。


30才前の若造、中村一義の歌の多くに、いまだ胸をつまらせてしまう自分。

告白すると、40を前にした自分のテーマソングみたいなものも、中村一義の曲だったりします(その曲は「永遠なるもの」という曲。いずれ書き記します・・・)



911テロから5年目と6日過ぎた、9月17日。

「死んだふり」しない、人生を。


送るために、なんとかがんばっていきますよ。へぼいながらも。



動画やってみましたー

パフォーマンスの宣伝です!

大橋パフォーマンス


さて、久しぶりの更新ですが、今回はちょっと宣伝です。

あまりブログの場で、本名などさらすのは、忍びないのですが・・・

またさらすほど、たいしたことやってないし。

ま、いいか。



大橋可也&ダンサーズ新作公演

「明晰さは目の前の1点に過ぎない」


【上演日時】
2006年8月27日(日)
15:30
19:00
(開場は開演の30分前)

【会場】
吉祥寺シアター
JR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅北口下車 徒歩5分
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-33-22
0422-22-0911

【料金】
前売:3000円、当日:3500円
(全席自由)

【チケット取り扱い】
チケットぴあ
0570-02-9999(Pコード369-942)
0570-02-9988(オペレーター対応)

JCDNダンスリザーブ (ダンスオンライン予約サービス



という公演の舞台映像を担当します。


このダンスの振り付け・演出をしているダンサー・大橋可也氏とは、ある映像作品に出演していただいたのをきっかけに

ダンス+映像のコラボレーション作品「ミヅチ」を、数作ともに作り上げた友人です。


99年の公演を最後にしばらく彼とはご無沙汰だったのですが、仕事にかまけて、自分の作品作りに遠ざかっていたこともあり、久しぶりにお手伝いすることになりました。


ちなみに今回は共作、ではなくあくまでサポート的な形での参加になっています。


というわけで大本のコンセプトは、その大橋氏が請け負うことですが、それをサポートする自分として、思うことを勝手につらつらと。あくまで、自分の考えですので、軽めに流して欲しいです。



今回の舞台では6人の男女が舞台上に登場します。が、その6人は、お互いがお互いへの強いコミュニケーションへの欲求みたいなものを抱えながらも、決して交わることなく舞台上をさまよい続ける存在として描かれています。


たとえば、それは演出上・舞台上で、お互いの肉体が接触している場合も、本当の意味での「接触」=コミュニケーションではない、とされてるように思います。


以下ネタバレですが・・この5人が、舞台上で、他者の口唇に指を入れるというカタチも、茶番に近い抱擁も、ある人物の衝動を阻害するタックルも、自分で自分の肉体を殴りつけ、ねじれる肉体を顕すのも、すべてコミュニケーションの不全を表現しているよう感じます。


そして、大橋氏は、そのコミュニケーションの不全感を、上記振り付けに代表される、自傷・他傷は問わない、不明の「暴力」として描き出そうとしているように感じます。



様々な世界で、コミュニケーションの不全が、いたるところで「暴力」として発露している・・・


近年ニュース沙汰の多い幼児虐待。または親殺し。例のアイドル願望女子に代表される、ナルシズム的な快楽を伴う放火事件。2チャンネルなどでの必要以上の誹謗中傷。イスラエル・ヒズボラなどのいかんともしがたい民族的断絶。それとも関係する、他者の痛みに鈍感な大国のエゴ。それに基づく、暴力的なコミュニケーション(=戦争)のありかた。


コミュニケーションの不全が、有形・無形、肉体的・精神的な「暴力」として、発露しているのは、今に限ったことではないかもですが、どうにもヤな時代を生きている感触。


それを見るものに実感させようとしているのが、今回のパフォーマンスなんではなかろうか、と。


自分の中では、そういう風に今回のパフォーマンスは解釈しています。


演出家の意図は、また別のところにあるかもしれませんが。というか、あるでしょ、きっと。


演題ともなっている「明晰さ」とは、逆にいえば、錯覚にもとづくコミュニケーションの全能感、であったり、暴力的・権力的なものも含め、わかりやすい支配被支配といった関係性を求めるもの、だったりするように思います。


そういう関係性の「明晰さ」を、人は、えてして求めてしまいがちであるけど、それは、広い意味での「暴力的な何か」に、つながっていくものではないか・・・


お互いを求めあう意志があったとしても、決してその想いが、完全に理解し合える瞬間はない。


「明晰」の対義語は、自分の中では「曖昧」と言い換えることができるように思うけど、コミュニケーションで大切なのは、理解しあえることはない、その曖昧さ、いわば不全感の中で、どうお互いが個として尊重し合えるコミュニケーションを構築するか・・・


大切なのは、そういうことに自覚的に生きること、ののような気がしています。



とまぁ、適当なことも書きましたが、いろいろがんばっておりますので、お暇な方は是非、観に来てくださいねー。

またチケットご希望の方は、こちらのメールからもどうぞ。予約受付いたします。

よろしくです!


PS:でも、正直、わかりやすさや後味いい作品を期待して、またはいわゆる「美しい」モダンダンスをご所望な場合は、オススメできません・・・



あと、動画UPにチャレンジ!うまくいくのか?

作品に使うかも>なワンシーンです。いやーな感じす。かな?




終わったぁ・・・ワールドカップ・・・

1ヶ月、毎日のように寝不足が続いたワールドカップが、ようやく終わりました・・・

ブログ書く気にもならない毎日でしたが、今大会の印象をつらつらと。


●ジダン頭突きで、イタリア優勝でエンディング。なんとも複雑な印象を残す結果でしたが・・・

人種差別的発言があれば、それは大いに問題にすべきだと思います・・・が、それは

ともかく、イタリアは優勝にふさわしいプレイはやっていたと思います。素直に「おめでとう」、でしょやっぱ。

あの前回大会・韓国戦の、ありえないいんちき審判(間違いなく収賄されてたわな、ありゃ)で、ひどいー負け方したイタリアが、今回こういう優勝という結果になったのも、なんだか運命を感じますね。


ほんと野人ガットゥードの迫力あるディフェンスに代表される、忍耐強くガッツあるプレイは素晴らしかったです!イタリア、よくやったす。


●しかしながら、MVP獲得のジダンも、自分は真っ当な判断と思いますね。優勝候補にほど遠かったフランスをあそこまで勢い付けさせたのは、間違いなくジダンです。あ、ビエラもよく走っていたし、アンリより今回はビエラ、よかったす。


●ドイツもよかったすねー。開催国のアドヴァンテージでなんとか、つーか、度々言うがいんちき混じりに勝ち進んだ日韓戦の両国なんかと比較にならないほど、充実した内容での3位。さすがでした。カーンとレーマンの感動シーンも、よかったし。ゲルマン魂、ここにありだのー。クリンスマン監督もいちいちアクション多げさで、若々しくて、よかったな。


●こら、ブラジル。フランス戦でのあのプレイは何じゃい!?こてんぱにやられた日本の立場上、もっと目のくらむような魔術的プレイを期待していたのに。やっぱ、予選含め、格下チームとばかり試合していたのがまずかったんだろうな。調子上がらんわな、それじゃ。怠ける王者、久しからず、でした。つーか、フランス戦で1トップにしたの、それが敗因です。ジーコと同じく、無采配のパレイラ監督が戦犯か・・・あー、ロナウジーニョの変態プレイが見れなかったのはほんと残念だぁあ!


●意外と、つーか毎度毎度ベスト16どまりで、注目されてませんがメキシコって、いいチームだなぁ、と。

チビぞろいなのに、へたらない足と細かいパスワークと忍耐強さで、いつもあきらめないプレイしていて、すがすがしいチームです!というか、日本がいきなりブラジルやドイツ目指すのは不可能だから、まずは目指すべきはメキシコ!という意味で、好きなチームです。


●ポルトガルもがんばった!フィーゴの少々じじむさいが味のあるプレイもよかった!まだ21歳、クリスチャーナロナウド。いいねぇ。早いねぇ。若いねぇ。あのゴール決めたあとの、一呼吸おいての雄たけび!見せ方わかってらっしゃるね。天性のスター、な感じだね。


●イングランド。ベッカムって、やっぱすごい精度だな、としみじみ。しかし、退場になったあのルーニー。豆タンクサイズなのに、あの重量感と迫力と、あつかましさ。これぞフォワード!こういうばたくさい、おっちゃんくさいパワーが、ほんとうらやましく感じましたね、日本代表フォワード陣を見た後だと。ほんとこんなルーニー見て、かlちょいー、と思うなんて、少々くやしいが。


●アルゼンチン戦はかなり見逃してしまいました・・残念・・・だが、あの25本のパスワークは、おもろかったすね!つーか応援席のマラドーナ、キャラ立ちすぎ・・・


●中田引退・・・さみしいすね。ほんと中田は、偉かったよ。あんだけ自分に厳しく、プロ意識が強い中田がいなくなって、どうなるんかな。と皆感じたことでしょう。今大会で、立ち上がれないほど全力を尽くし、心の底から無念と感じたのは、ほんとに中田だけだった。悲しいすね。でも29歳の彼に、監督の責任まで押し付けてしまった川渕はじめとするJFAの責任は想い。

また、今日のテレ朝総集編で、セルジオが言っていた発言は、よかった。

この中田引退を単なる彼個人の美談にするな、と。彼が一人で重圧を感じ、責任をしょいこんで、本人にとってサッカーを苦しいものにしてしまった日本代表他メンバー、協会の責任は、しっかりと反省しなきゃ、日本は100年後も同じ立場でへたれサッカーやってるぞ、という指摘は正しい。うるせーカビラ兄弟はじめとする、無責任マスコミが、日本の敗因を真摯に究明する姿勢がなきゃ、ほんと4年後もないです・・・

生者は、「敗者」に鞭打つ責任も、あるんですよ。歴史を学習しない日本人のレッテルは、もうコリゴリす。


●マスコミからみでは、PKKUMYYさん 指摘の通り、炎天下での2試合連続の試合をさせたJFAの目先しか考えないやり方。ほんと腹たつわ。詳しくは、上記をクリック。






ふう。思いつくまま走り書きして少しすっきり。

今回は決勝リーグに入ってからはほとんどの試合を見てきて、今は、ほんと楽しかったなぁ、としみじみ。


日本代表のプレイに一喜一憂していたんじゃわかりゃしない、サッカーの面白さを体験できたし。

またこれだけ世界レベルの試合を見たおかげで、日本の敗因もよくわかったし。


なんかサッカーって、ドラッグだねぇ。癖になるねぇ。たかが1点がなかなか入らないし。長い便秘の後のお通じみたいな快楽が(違うか?)・・・勝利に伴う。野球じゃ味わえない快楽ではなかろうか、これは。


さぁ、次は2010年!日本代表にもちろん期待はしますが、中田みたく自分にも他人にも厳しい中田後継者的な人物が、本気で!


「日本は世界と戦う準備ができている」


という試合を見てみたいもんですね!過度な期待せずに。




ドイツワールドカップ 日本VSオーストラリア・・・無念すぎ・・・

だめです・・・

日本VSオーストラリア 戦です。


日本全国、試合後そーとへたれてしまった方々がいたかと思いますが、自分もそーとーへこみました。

今回のワールドカップのために、HDDレコーダーまで購入し、クロアチア戦は埼玉くんだりまでパブリックビューイングしに行くというのに・・・

なんでですかぁ・・・シュート6本・・・なんでですか、小野投入ならびに後半3分大黒投入・・・なんでラスト9分で3点なんすかぁ・・・


しかるに、日本が強くなった、というには、まだあと10年はかかるのかな。国際大会で安定したパフォーマンスを見せれるようになるには、もっと場数ふんでかなきゃいけないんでしょうね、ほんと。

アジア枠のへたれた面子と戦っても、世界で戦える実力はつかないんだなぁ、としみじみ。そういう意味でも、アジア枠なんかいらないから、世界共通の予選みたいなのを経て、本大会参加をもぎとる!ようなシステムがあってもよさそう・・・「世界と戦える」という錯覚に溺れないためにも。


実際、アジア枠で北朝鮮やオマーンあたりに苦戦して勝利するくらいなら、堂々ヨーロッパや南米のチームと勝負して負けた方が、日本のレベルアップにつながるのは、間違いないしね。


クロアチア戦では、負けてもいいから収穫のある試合を!!

真に望みます。


ちなみに日本が学ぶべきチームは、メキシコ!あのゲームメークと気迫。体格優位なヨーロッパ勢とも互角に戦える、芯の強いチームだと感じています。